チョコよりも〜 |
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バレンタインデー
ローマ皇帝クラウディウスが兵の脱走を押さえる為、遠征兵の結婚を禁じたのに対して反対の意を表したヴァレンティノス司祭が処刑になった日。
(270/2/14)その記念日。
・・・・・・。
現在では製菓会社の陰謀により女性が男性にチョコレートを贈り、愛を告白する日と化している。
この1936年頃にはチョコレートデーと化し、2016年には年頃の少女には空気が存在するのと同じくらい当たり前と化した風習を知らない少女が存在した。
その少女の名は『綾波レイ。』
これは、その少女の愛と戦いの記録である。
レイが好き。10000HIT記念投稿作品第一弾。
チョコよりも〜
〜愛のために風雲編〜
『レイ、バレンタインを知る。』
時に西暦2016年2月13日 NERV内通路
「明日はレイ、貴女の敗北する日よ!」
突然弐号機パイロットが意味不明な事を私に言った。
シンクロテスト終了と共に私は更衣室でサッサと着替えを済ませた。
碇君は今日はテストには来ていない。
用事も無いので帰ろうとした矢先、弐号機パイロットに呼び止められた。
「明日のバレンタインであたしは完璧にシンジのハートをGETして見せるわ。」
弐号機パイロット、さらに意味不明な・・・・碇君のハート?
・・・会話レベル一ランクUP。目標弐号機パイロット、惣菜・・・惣流・アスカ・ラングレーに設定。
「どう言う事?」
「フン!簡単な事よ。この超天才のあたしが明日、貴女との長年に渡る戦いに決着をつけるってことよ。」
「・・・碇君のハートって意味は。」
「明日の昼にはシンジはあたしの物になってるってことよ。」
ピクッ!
・・・目標の名称を惣流・アスカ・ラングレーから赤毛のサルに変更。
「なぜ?」
「簡単な事よ!明日はバレンタインデー!!このあたしの可憐な、水晶のように透き通った心をシンジに告白する日だからよ。」
意味不明の単語有り。『バレンタインデー。』
「バレンタインデーってなに?」
「へっ?・・・・ふ、ふっふっふ・・・はっはっはっはっ!!今時バレンタインデーの事も知らないなんて、さすがね。」
「・・・ええ、知らないわ。」
「まっ、特別に教えて上げるわ。バレンタインデーって言うのは女の子が男の子にチョコレートをあげて愛を告白する日なの。 そして男の子は、チョコを受け取って食べたら、くれた女の子と結婚しなければいけない日なの。解った!」
「・・・・・・・・・・・。」
「ハン!信じてないみたいね。でも、事実よ。これは遥か昔からの伝統よ。」
「・・・・碇君が貴女のチョコを食べるとは限らないわ。」
「アンタ、馬鹿?そこはそれ、この天才な頭が完璧な計画を立てたに決まってるじゃない。さらに、古来よりの乙女の武器。雰囲気と乙女の涙が揃えば鬼にアタ棒よ(鬼に鉄棒)!」
・・・・メンチの切り方。レベル2発動。
ギンッ!
「・・・・・フ、フン!せいぜい明日絶望を味わうがいいわ。そんじゃ!」
赤毛のサル。撤退。
『バレンタインデー。悪しき風習。碇君の危機。』
「・・・・碇君、貴方は死なないわ。・・私が守るもの。」
『ピキーン!最上の案、浮上。・・・この計画が成功すれば碇君と・・・・・・。』
『・・・・そして、心も体も一つに・・・・・。』
「ふふふ、問題無いわ。」
レイの不適な笑いが廊下に響いた・・・・
つづく
次回予告!!
着々と進むアスカの悪しき計画!
対する我らが綾波レイの作戦とは?
次回 愛のために謀略編!!
「貴方は死なないわ。私が・・守るもの・・・」
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