永久に・・・

サードインパクトが起こってから一月ほど経ったある日。アスカはLCLに自ら飛び込み散った・・。アスカは何を
望みあの海へ飛びこんだのか・・・。

「綾波・・」

「何・・」

「これからどうする?」

「解らないわ」

食料も残り僅かとなっていた。シンジは腐敗した地球を毎日歩き続けていた。何処まで行ってもLCLの海は
続いていた。空はどんよりと黒い雲みたいな膜が太陽の光を遮っていた。

「これから僕達どうなるのかな・・」

「・・・」

「綾波、僕、不安でしょうがないよ・・」

「・・碇君、最後にはそう言って女の子に甘えて生きるの?」

「・・だって、不安で不安でしかたないんだもん」

「・・碇君、あの丘まで歩きましょう。」

レイは遥か遠くに見える崖を控えめに指差した。そして2人は疲れきった体を寄せ合いながら遥か遠くの丘
を目指した。2人には会話をする力も残っておらず、とぼとぼ、とふらつきながら歩いた。

「碇君、少し休みたい」

「うん」

2人は何処までも続く水平線を見ながらその場に座りこむ。シンジはレイを抱きしめながら髪をなで寂しさ
を紛らわせた。レイは何時の間にか浅い眠りについていた。

「綾波、そろそろ歩かない?」

「・・うん」

どの位の時間が経ったのか解らないが、何とか2人は丘に着いた。

「綾波」

「・・・」

「綾波!?」

「・・何?」

レイは疲れて返事をする余裕も無かった。

「碇君・・私と永遠に一つにならない?・・」

「・・どう言う意味なの?」

「ここから、海に飛び込まない?・・」

「・・・」

「・・」

「・・それも良いね・・」

シンジは最後の力を振り絞り、レイを抱きかかえ崖っぷちに立つ。そしてキスをしながら頭から2人は海に
飛び込んで逝った。その瞬間、2人はゆっくりと流れる時間を体験した。空の隙間から金色の光が射し込み
、2人を照らし、何匹かのANJELが2人を包みこむ。とても居心地が良く2人は笑顔を取り戻した。

「綾波!」

「碇君・・」

2人の涙が落ちるのでは無く、空高く上がって行った。そして静かにLCLの海へと融けて逝った。

それから数日して地球は大爆発を起こし宇宙の塵となった。あの世が在るとすれば何時ものように皆、相
変わらずにエヴァ生活をしているのだろうか?(笑)

THE END(おーい)笑

                後書、そして言い訳!

えー、読んで下さった皆様、ありがとうございました。へぼレイの中のエヴァンゲリオンはこれで終結致
します。暗い内容ですが、シンジ、レイは笑顔であの世に逝きました。そこんとこ宜しくです。そして永
遠に2人は一つになったとへぼレイは思っています。ありがとうございました
無言(・・・)が多くてすいません。

HIROKIさん、本当に御世話になりました。これからも頑張って下さい。

さよなら・・(笑)