部屋と休日とレイ (意味不明)笑


ピピッ、ピピッ、ピピッ

カチャ、

・・・

ふあーっと、あくびをするレイ

洗面所に行き、顔を洗う

窓の外を眺めながら呟く。静かな朝、今日は何をしよう・・

カリカリに焼いたパンにマーマレイドを付けてコーヒーをすすりながら朝食をとる。

そうだ、ケンスケ君と買い物に行こう。

レイは洗濯をして、部屋の掃除をして色々と家の事を済ませる。そしてケンスケに電話をした。

「もしもし」

「あたしだけど、解かる?」

「お、綾波か?」

「うん。突然だけど、今日暇?」

「暇だよ」

「買い物付き合ってくれない?」

「買い物?・・別にいいよ。」

「じゃあ、11時半に駅で待ち合わせしましょう。」

「解かった。じゃ駅でな」

「うん」

ピっ
  
レイは鏡の前に座り化粧をした。何を着ていこうか迷ったが、ジーンズにポロシャツというラフな格好にした。そして待ち合わせの駅に向った。

駅のロータリーに着くと既にケンスケは来ていた。

ケンスケ君、

よ、綾波、で、何買うの?

水着・・

そっか、あともう少しで海開きか・・その前にさ、昼でも食べない?

そうね。

レイとケンスケは駅前の喫茶店に入った。するとシンジとアスカがいた。

シンジ、アスカ

あ、ケンスケ、綾波

シンジたちもお出かけかい?

うん、アスカが映画見たいって言うから

あんた達は?

買い物。

ふーん。

マスターらしき人がオーダーを聞きに来た。

食べる物が来る間、ケンスケは3人に聞いてみた

夏休みに入ったら、皆で海、行こうよ。

うん、いいね

もしかして、買い物って水着じゃない?

当たり。惣流、良く解かったな、

何となくね。私も去年、この時期に水着買ったから。

そうなんだ。

レイに一言忠告しとくけど、こんな男に水着選ばせたらハズスワよ!

何故?

あんた馬鹿?この男に選ばせたら迷彩服みたいな柄の水着選ぶに決ってるじゃない!

アスカとシンジは笑った。ケンスケも自分の事であったが笑ってしまった。しかしレイだけは笑わなかった。

私、そおゆう柄の水着ほしい・・・(笑)

それを影で聞いていたマスターは思った。「それってナイスだよ!と・・」(爆)

4人は食べおわり、店を出る、そしてシンジ達と別れ、ケンスケとレイはデパートに向った。

エレベーターで水着売り場に着くとレイは嬉しそうな表情になり色々と選んでいる。ケンスケはアスカが言っていた迷彩の柄の水着があるかどうかジョーダン半分で探してみた。やはりそんな柄の水着は置いてなかった。

ケンスケ君、これどうかな?

綾波が気に入ったのを買えば良いんじゃない?

そうね・・・

レイは悲しい顔をする。慌ててケンスケはホローを入れる。

でもやっぱ綾波は青が似合うと思うよ!でもなー、青って落ち着いた感じの色だからなー。思い切って明るい色の水着を買ってみれば?

そう?

レイは少し明るい顔に戻り水着を選ぶ。ケンスケはホッとしてレイに付き合う。しかしそこからが長かった。女の子の買い物というのは何でこうも長いのだろうと思ったケンスケだった。しかしレイの「しぐさ」や「笑顔」を見ていると許せた。(笑)ようやくレイは水着を選び買った。

ケンスケは疲れたのでファーストフードで休む事にした。二人はポテト1つとシェイクを頼み二階の席に上がる。二人は仲良くポテトをつまみシェイクを飲む。だが綾波のしぐさがどうもおかしい。

綾波?

・・・。

どうしたの?

飲めない・・

え?飲めない?

うん。

そう、シェイクが冷えすぎて吸っても中々出てこないのであった。
(昔このような経験をした。今はこんな事ないのかな?(恥))

ケンスケは自分のシェイクをレイに渡し、レイのシェイクを飲んでみた。

クッ、クッ、と変な音を出してケンスケは一生懸命に飲む。ケンスケはマジになってシェイクを飲む。そんなケンスケを見ていたレイはクスクスと笑い出す。

ケンスケは何で、こんな苦労してシェイクを飲まなきゃいけねえんだよ!と発狂した。

レイはそんなケンスケを見て更に爆笑した。ケンスケはレイに渡したシェイクを奪い取りゴクゴクと飲む。

あー、とレイは声をあげケンスケを睨む。ケンスケはレイに(ガン)を飛ばされ凍り付き慌ててシェイクを返す。

・・・。

あなた、今なにやったか解かってる?

・・・

黙ってないで答えなさい・・

ごみん。

プっと二人は吹き出す。元々はこのシェイクがいけないんだ!とケンスケはシェイクを掴み一気に飲み干したのだった。
(それがこのファーストフードでの出来事だった。北の国からの純風)笑

二人は帰りにスーパーに寄り、夕食を買う事にした。

なんにする?

あっさりした物が食べたくない?

そうだね。

じゃあ・・そーめんにしようか?

うん。

二人はそーめんと豆腐を買ってレイの家に向った。

ガチャ

上がって。

おじゃましまーす。

二人は部屋に入り一息つく。

ケンスケ君、私シャワー浴びてくるね。

わかった。俺も浴びていい?

私の後ならね!

あ、当たり前だよ!

なに、焦ってるの?

いや、別に・・

さよなら・・(笑)

それから、ケンスケはテレビを見ていた。しばらくしてリモコンが無い事に気づき探した。すると衣料タンスらしき上に置いてあった。そこにはリモコンの他に、壊れた眼鏡が置いてあった。ケンスケは自分の眼鏡を外し、壊れた眼鏡を掛けてみた。かなり度が弱くケンスケにはまったく合わなかった。するとシャワーを浴び終えたレイが脱衣所から出てきた。

あ!

パタパタパタっとスリッパを鳴らしレイはケンスケに迫る。

ケンスケはレイの勢いに押され後ずさりする。レイはケンスケの顔めがけて手を出した。驚いたケンスケはつまづき転ぶ。そしてレイにもたれ二人はバランスを崩し倒れる。(笑)

何秒か無言が続く

御免・・

レイは目を閉じる。ケンスケは戸惑う。

ケンスケは覚悟を決め、顔を近づける。

ぱち、レイの目が開く

駄目!っとレイは言い立ち上がる。ケンスケは御免と言い謝った。レイはそんなケンスケを見て突然キスをした。ケンスケは驚いたが、すぐに落ち着いてキスを楽しんだ。

フー・・

綾波、

何?

御飯作ろうか・・

うん・・

ケンスケは、レイが御飯を作っている間に、蛍光燈やら何やら、女の子が不得意な作業をやる事にした。

綾波,

何?

ちょっとホームセンターに行ってくる。車借りるよ

解かった、気を付けてね!

ケンスケは、地下の駐車場に向う。レイのマンションの住人とは一回もあった事は無い。しかし駐車場には車が何台かあった。レイの車を見つけるのは簡単だった。(ランクル60角目、5インチUP)というとてもレイが乗りそうも無い車だからだ。しかもこの時代にMTだから面度臭くてしょうがない。ケンスケはそんな事を思いながら車に乗り込んだ。キーを回しグローが消えるのを待っていると突然、大音量のラップが流れ始める、慌ててケンスケは音量を下げる。そしてホームセンターに向った。

買い物を済まし、車の中でケンスケは思った。こんな生活も悪くないな・・っと。

レイの家に着き部屋に入ると、既に御飯が出来ていた。

ただいま

お帰りなさい。

御飯たべましょ。

うん、頂きます。

ズルズル、ズルズル、モグモグ、モグモグ

綾波、この麺つゆ作ったの?

そうだけど・・美味しくなかった・・?

いや、凄く上手くてビックリした。マジ美味!

レイの表情は曇りから晴れになった。

あ、そうだ、ビール買ってきたんだ。二人は冷やっこをツマミにビールを飲む。

プハーっとビールを飲み御飯を食べ終える。

綾波、お茶くれる?

今、お湯沸かしてるからちょっとまって。

ごめーん。

お湯が沸きお茶を飲む二人。

今日泊まっていけば?

いいの?

うん・・。

じゃ、お言葉に甘えてっ。

そうだ、お風呂いい?

ええ。

あ、でも着替え無いんだよなぁ・・

レイは立ち上がる。そして数分後、男物の服を持ってきた。

何で綾波、男物の洋服持ってんの?

以前、碇君と付き合ってた頃の物・・。

そっか・・。でも何で別れたの?

そんなに聞きたい?

いや、綾波が話したく無ければ話さなくていい。

・・お互い・・お互いのね、過去を知りすぎたせいかも知れないの

過去?

うん・・、やっぱりやめましょ、こんな話。

御免、そうだね・・・。じゃ風呂借りるね。

うん。

ケンスケは脱衣所で服を脱いでいると、カチャカチャと食器を洗う音が微かに聞えた。

体を洗い、湯船に浸かっていると、脱衣所のドアの開く音が聞えレイが問い掛けてきた。

ケンスケ君、バスタオル置いとくね、

サンキュー。

あと、背中お流ししましょうか?

ああ!頼む!

レイは笑いながら脱衣所を出ていった。

ケンスケも笑いながら風呂から出た。

風呂ありがとう

いいえ。

ふー、ビール飲みたいなっ。余分に買ってくれば良かったなぁ

ワインならあるよ。

ワインか・・いいや。

ケンスケは雑誌のテレビ欄を見て何を見ようか探していると、レイが水戸黄門を見ようと言い出した。(爆)

二人はテレビを見ながら寛いでいると、既に12時を回っていた。

ケンスケは大きなあくびをすると、レイはもう寝よっかと言い布団を敷きはじめる。そして一つしか敷かなかった。

綾波、一つじゃ寝れないよ。

しょうがないじゃない、1つしかないんだもん。私、ソファーで寝るから、

何だよ、すねるなよ。一緒に寝よ。

・・・

レイちゃん。

・・・。

ケンスケは、ソファーに近づきレイを毛布ごと持ち上げる。すると何故かレイの閉じた瞳から涙が流れ出した。体は小刻みに震え、何かに脅える小猫のようにレイはケンスケの腕の中に包まれる。そして布団に寝かせた。

レイ、ごめんよ、意地悪を言って。

ケンスケも布団に入りレイを胸に抱く。数十分が経過する頃にはレイの頬から涙が消えていた。ケンスケは何故レイが泣いたのか考えていると微かにレイは呟いた。

私、人形じゃない・・

ケンスケはレイを見る。するとレイの閉じた瞳からまた、一筋の涙が流れる。ケンスケは心の中でレイに話し掛ける。

我慢しなくていいんだよ。俺の前では泣いてくれ。俺のやり方でしか暖める事は出来ないけれどレイの辛い事や、悲しい事を俺に分けてくれたら少しは楽になると思う。何かあったら俺の命をあげるね。出来ないと思うけど・・。(自分で書いてて恥ずかしい(笑)ケンスケはそんな事を心に刻みながら深い眠りについた。

そしてケンスケは夢を見た。それは自分が女の人の子宮の中にいる時の夢だった。すべてから守られた安息の場所、とても居心地が良く、頭の中にはα波が流れ、心臓のゆっくりとした鼓動らしき音が聞える。

ドックン、ドックン、ドックン・・・

ケンスケは目を覚ます。そして少し驚く。ケンスケはレイの胸に抱かれていた。そして思った。しょせん、男は女の子にはかなわないなと。そして再び眠りについた。

ケンスケ君!

その声に目を覚ます。あれ?今何時?

10時。

いいかげん起きて!

解かった、解かった。おはよう。

綾波、ありがとうな。

何が?

いや、何でもない・・

変な人。御飯作ったから食べてって。

悪いな。

ケンスケは、顔を洗い、茶の間に向う。既に御飯が盛られ準備が出来ていた。

いただきやす。

どうぞ。

二人は御飯を食べ終え、お茶を飲んでいるとレイは慌て出した。

え!もうこんな時間。今日昼からの出勤なのよ!

そうなんだ。あ、そうだ、俺、今日も休みだから車洗っといてやるよ。

ほんと!?、じゃお願いね。

そしてレイは仕事に出かけ、ケンスケは食器を洗い、車を洗いに出て行く。

部屋には水道から一滴、一滴落ちる水の音だけが二人の生活のリズムを奏でていた。(笑)



おしまい



コメント

ケンスケというキャラクターは、いつもつまらない役、そして影が暗いので使ってみました。