渚カヲル。作者よりの指令で、現在NN地雷の処理活動中。

綾波レイは遊撃手

 第九話

 「ふふ、僕にとっては生と死は当価値なんだ(泣)」

 かちっ!

 「ん?何かな?」

 どっかーん!!

 「うぎゃー!!!!?」

最後のNN地雷が処理されました。ご苦労様、カヲル君(ニヤリ)。

 『そ、そんな・・・・・(泣)』

ぼろぼろに成って、泣きながらも、カヲルは無事NERV高校へ(かろうじて)生還しましたとさ。

 「やぁ、みんな、ただいま(泣)」

 「こりゃーカヲル!!」

 「え!?何ですか?トウジ先生?」

 「何ですかやあらへん!試合に負けたのは全部お前のせいやないか!!」

 「な、なしてですか?(汗)」

 「お前がボールをちゃんと捕球せえへんかったから、負けてしまったんや!」

 「そ、そんなぁ〜」

たしかに、その事はカヲルにとっては不可抗力だったのだが・・・・・・・。

 「問答無用や!いまから4096本ノックじゃ〜!!」

 「うぎゃあ〜(しかも何故に4096?)!!」

まあ、頑張れ。

 『死んじゃうよ〜(号泣)!!』

それはそうと(非情)、NERV高校のシンジ達のクラスに、転校生が来た様だ。しかも、またトートツに。

 「は〜い!皆、静かにしてくれるかな?今日は噂の転校生を紹介するぜ!転校生、かもーん!!」

 ガラッ!

 「ユナイテッド連邦から来ました、千代田イーグルです。よろしく」

 『千代田イーグル?ハーフか何かかな?』

シンジが、ふと、そんな事を考える。見れば、彼の髪の毛は、ブロンズ色(銅髪?)だった。

 「はい!質問!千代田君はハーフなのですか?」

他の人も、シンジと同じ事を考えていたようだ。

 「まあ、似たようなもんかな。ユナイテッド50%、日本25%、使徒25%って所です」

こいつも使徒の家系かい!

 「は〜い!千代田君の特技は何ですか?」

なおも質問は続きます。

 「そうだね。貴方は何だと思います?」

質問を質問で返すイーグル。

 「う〜ん、名前がイーグルだから、ゴルフかな?」

 「いや!イーグルと言ったらF-15だろう!!」

間髪入れず、ケンスケ先生のコメントが入ったが、全員無視。

 『F-15イーグル、アメリカの戦闘機。全幅:13.04m、全長:19.43m、全高:5.63m。最大速度:M2.5、武装:M61A1、20mm機関砲、対空ミサイル8発(AIM-7/120x4+AIM-9x4)・・・・・・・・・・・・はっ!マニアはだめだ、マニアはだめだ、マニアはだめだ、マニアはだめだ、マニアはだめだ、マニアはだめだ、マニアはだめだ・・・・・・』

全員が無視と言う訳では無かった様だ。

 「う〜ん、ゴルフか〜。惜しいですねェ(ニヤリ)」

イーグルは何だか嬉しそうだ。

 「僕の特技はね、野球なんですよ」

 「「「「野球!?」」」」

マナ、ショウジ、シンジ、カヲルがすかさず反応する。一方レイは・・・・・。

 『・・碇君の後ろ姿・・・・・素適・・・・(ニコニコ)』

転校生が来た事すら気付いていなかったりする(爆)。

 「そう!野球です!これこそ世界最高のスポーツ!!これ無くして、スポーツは語れない!」

クラスの大半は、『また野球バカか・・・』と思っていたらしい。

 「で?ポジションは?」

マナが問う。

 「ピッチャーです。ふふ、最高速球:148Km/h、シュート、高速スライダー、フォークを投げます!ちなみに左投手、サウスポーです!!」

 「「「「うおぉーーー!!」」」」

これはラッキー。マナ、ショウジ、シンジ、カヲルの四人が歓声を上げる。

 「君、凄いね!でも僕だってピッチャーだけど負けちゃいないよ♪」

ショウジが対抗意識を燃やす。

 「どういう風に負けちゃいないんですかね?」

イーグルも対抗する。

 「最高速球:154Km/h、ナックル、高速スライダーだ!!ちなみにアンダースローだ!!♪」

高速スライダーと言うのは、前に特訓して会得した変化球らしい。しかし、速球154Km/hとは・・。

 「何!?154Km/h!?化け物ですか?貴方は?」

それは、イーグルも大して変わらないだろ。

 「ふ、シンジなんてもっと凄いよ♪」

 「な!?何?ホントですか!?」

シンジが話し出す。

 「ははは、大した事無いよ。最高速球:152Km/h、高速スライダー、カーブ、シュート、シンカー、フォーク、チェンジアップ、SSF、パーム、ナックル、Vスライダーって所かな?」

今までの猛特訓で、球威がシンジられない(笑)程急上昇したシンジ。変化球も増えた。

 「く〜!なんでそんなに凄いんですか!?」

これプラス、野手陣の能力の高さも有ったのに、初戦敗退したのは何故?

 『・・・碇君・・・・やっぱり凄い・・・・・』

レイには、シンジの声だけは聞こえるらしい。


話し変わって、シンジの家。

 「はぁ〜」

何やら悩み事の様子。

 「綾波・・・・・」

あ、その悩み事?だったら、さっさと思いを打ち明ければ悩み解決だろ?

 『それが出来ないから悩んでるんだよ!!!(怒)』

ごもっとも(もろ実体験有り)。

 『どうして僕って、軍事マニアで野球バカなんだろう・・・・・はぁ』

そこらへんは、レイなら問題無いと思うが。

 『マニアって、どうして持てないんだろう?』

え!?そ、そうなの?じゃあ、軍事マニアでパソコンマニアでエヴァマニアな作者は一体どうすれば(泣)?

 ぽんぴーん!

おお!物凄く懐かしい音!!(第弐話参照)

 「誰かな?こんな時間に?」

まあ、大体想像付くけど。

 「・・・・こんばんわ・・・・碇君・・」

やっぱり。

 「あ、綾波!どうしたの?こんな時間に(ドキドキ)」

 「・・・あ、あの・・・ショートとピッチャーは、常に意思の疎通を行わないと・・・・・・(汗)」

口実にもなってない・・・・・・。

 「そ、それもそうだね(なんだ、そう言う事か)、じゃあ、上がってよ」

何故気付かん(NN爆)!?

 「・・・ええ・・・・」

レイは、シンジの家に上がって行った。

 「所でサ、綾波。練習の方はどう?」

 「・・・問題無いわ・・・」

 「ふ〜ん」

この時、レイが何の練習の事を想像したかは、誰も知らない・・・・・・(爆)。

 「でも、故障だけには気を付けてよ、怪我したら元も子もないから」

 「・・・ええ・・・(碇君、私を心配してくれてる。うれしい)」

 「あ、そうだ!今度さ、千代田君の歓迎パーティーをする事になったから、綾波もおいでよ」

 「・・・・・・・・・・・(碇君、私の時はそんな事してくれなかったのに・・・・・泣)」

そりゃそうだろ。イーグルは転校して来たんだから。

 「あ、綾波?(どうしよう、何かまずかったかな?)」

 「・・・・・・・・・・・・・・・(怒)」

レイは今だ拗ねている。

 「・・・・・・・・・・(汗)」

 「・・・・・・・・・・・(拗)」

シンジの家を沈黙が支配する。

 『どうしよう!綾波に嫌われたかな?・・・・駄目だ!!綾波に嫌われたら僕の生きる希望が失われてしまう!!!』

 『碇君、声をかけてくれない。私、嫌われてるの?・・・・・・だめ!碇君に嫌われたら、私、生きて行けない!!!』

二人とも、勝手にそれぞれショックで沈んでいる。

 『もう!いちかばちか告白してやるぞ!!』

 『もう、私耐えられない!!碇君!!!』

ほうほう、よし!二人とも行け!!。

 「あやな「碇君!!」!!?」

 「え!?綾波?」

 「・・碇君!?」

二人とも、しばらくきょとんとしていたが、レイが先に口を開く。

 「・・・・・わたしは、碇君と一緒になりたい・・・・」

そう、レイが呟いた後、シンジが、凄い事を言ってのける。

 「・・・綾波・・・・・・・・・・・・僕の悩み、覚えてる?」

 「・・・・・・え?・・・・」

 「あの時、僕が本当に言いたかった事を、今言うよ」

 「・・・・碇君?・・・」

 「・・・僕の、僕は!綾波が好きでたまらなくて、愛していて!それで悩んで・・・・・・・僕のそばにいて欲しいんだ」

 「・・・・碇君・・・」

 「・・・うまく、言えないんだけど・・・やっぱり、人間には理屈で言えない感情とか、沢山あるじゃないか・・・・・でも、多分・・絶対にその感情は、綾波を愛してるって・・・・そんな、その種類に属する感情だって思うんだ・・だから・・・・・僕も、綾波と一緒になりたいよ・・・」

 「・・・・・・・・・・・」

くそー!!作者もあんなセリフが言えたらよかったのに!!元々(当然だが)あのセリフは作者が考えたセリフなんだぞ!!・・・・・いつか自分であのセリフを使う日が来るのだろうか・・・・・・。

 「・・・・・・碇君・・・・・・・(抱き)」

 「あ、綾波!?」

 「・・・碇君・・・(涙)」

 「あれ?綾波、泣いてるの?」

 「・・・・とっても嬉しいから・・・・・・碇君が私と一緒に居たいって言ってくれて・・・・だから嬉しくて・・(涙)」

 「・・・・・・・・・・・・・綾波ぃ!!(がしっ!!)」

う〜!俺も愛してるよ〜!!!<惨め

第九話 完

 後書き

 やっとレイとシンジが一緒になれました。長かった・・・・。夏が終わってからくっ付ける予定だったのですが、なかなか時間が進まなかったので・・・・。これでやっと、LRSになった。
 千代田イーグル君の方は、自分でも「これ以上ピッチャー増やしてどうすんだ!」と思ったのですが、サウスポーが居た方が良いだろうと言う訳の分からない理由で入れてしまいました。それと、T字型ってのがカッコ良さそうだったので。
 ショウジの最高速球154Km/hと言うのは、ナックルが140ならストレートはこれくらいかな?(根拠全く無しのただのカン)って事でつけました。そうすると、シンジの以前の最高速球の146Km/hが全く目立たなくなったので、152にしました。非常にいい加減です。

 ・・・・・・・って、だんだん以前にも増してストーリーとか壊れて来てるぞ!何とかせねば・・・・・。