第拾弐話
びゅーんびゅーんびゅーんびゅーん
猛烈に投球練習をしている投手がひとり。
「綾波のレイちゃんのためにスタミナを付けるのであります!!」
絶対に無駄に成るだろうが、その努力だけは認めよう。
「むむ!イーグル君が猛特訓をしているねぇ。良くない傾向だなぁ」
何で?
「イーグル君にはお金の方で頑張ってもらわないと、こっちの利益が来ないからねぇ」
また眼鏡を買う気かよコイツ。
「いや、眼鏡はもう諦めて、コンタクトレンズにしたから、もう大丈夫さ」
何が大丈夫なのだろうか。
「まあ、一々そんな事を気にする様では一流の忍者にはなれないよ」
だから何で忍者?
「ふっ!これからは忍者の時代さ」
もういいっス。
「まあ、忍者と限らずタクシー運転手でも良いんだけどね。君もそう思うだろ、シンジ君」
「え!?僕!!?」
「そうさ、君も僕に賛同だろ?」
「え、いや、僕は将来はプロ野球選手に・・・・」
「そうかい。シンジ君、君もかい。野球部の皆は口をそろえてそう言うよ」
そらそうやろ。
「・・・わたしは、碇君の奥さんになるの・・・・・」
あ、一人例外。
「あああああああああああああああああ綾波ぃ〜〜〜〜〜!!!!????」
「ふむふむ成る程、売れそうな情報だねぇ」
「・・・だって、碇君は私と片時も離れない約束をしたもの・・・・」
「あ、いや・・だからそれは・・・・・」
「ふむふむ、さらに大スクープ。いくらで売れるかな?」
そこへリョウジの登場。
「何だか面白そうな話をしてるなぁ」
「あ!なななんあ何でも無いよ!!!!!(激汗)」
激汗のシンジ。
「ほ〜、まあ、葛城にだけは知られない様にしとけよ」
「も!もちろんだよ!!」
「お!やっぱり何か有るんだな!」
「あ!!いや、その・・・(激汗)」
完全に誘導尋問。
「ふふふ・・・リョウジ君、どうしても知りたいと言うのなら、3000円で情報提供するけどねぇ(ニヤリ)」
「おお!!買った!」
「勘弁してよ〜〜(泣)」
その後、レイとシンジが婚約したと言う情報が学校中に知れ渡り、同時にカヲルは大もうけしたらしい。
「よ!シンジ!!上手くやったな!」
クラスメートA。
「うらやまし〜な〜!!俺もそのうち!!!」
クラスメートB。
「前からお前らはこう成ると思ってたんだよな〜」
野球部員A。
「う〜!!こんな噂!嘘に決まってます〜〜!!!」
千代田イーグル。
「ふふふ・・・・お陰で新しいコンタクトレンズが買えたよ」
渚カヲル。
「ええのう、若いっちゅ〜のは!」
鈴原トウジ顧問。
「うえ〜ん!助けてくれ〜!勘弁してくれ〜〜!!」
碇シンジ。
「・・・ふふふ・・・・碇君・・・・・(満々)」
綾波レイ。
さて、時は変わってその日の放課後。
「は〜、今日も色々疲れた1日だったなぁ」
「・・・碇君・・・・お疲れ様・・・」
「え?あ、ありがとう(照)」
疲れてても幸せそうじゃ無いかい。
「でも、綾波も疲れたんじゃない?一生懸命練習してるみたいだから」
「・・・私はショートだから、ピッチャーの碇君よりは楽だと思う・・・・・」
「でも、三番でしょ?プレッシャーとか無い?」
「・・・・三番・・・・サード・・・碇君・・・・・」
「?????????」
この世界ではシンジはパイロットでは無いはずだが・・・・。
「・・・・とにかく、私は少しでも多く点を取って碇君を楽にしないといけないから・・・・・」
「・・・・綾波・・・(感動涙)」
普通コレくらいで感動するかね。
「・・・碇君・・・何故・・・泣いてるの・・・・?」
「・・・・・ん・・・・・・綾波にそう言ってもらえて嬉しかったから・・・・」
「・・・碇君・・・・」
しばしの沈黙。
「じゃあ、そろそろ帰ろうか?・・そうだ!今日は帰りに何処かで何か食べてかない?」
「・・・ええ・・・・」
二人は近くのレストラン街へと入って行った。
「何処にしようか?綾波って野菜嫌いだったよね」
「・・・・野菜は好き・・・・肉嫌い・・・・碇君は大好き・・・・」
「え!?あ!!でも前に聞いたときは野菜が嫌いって言ってたよね・・・・?(汗)」
「・・・・・私が肉が嫌いで無いと読者から苦情が来そうだから・・・・・」
「・・・・・・・?????」
・・・なんつーか、友達に読ませたら、この事で苦情言ってきたので・・・・(俺弱)。
「ま、まあいいや。じゃあとにかく、何処に入ろうか?」
「・・・碇君に任せる・・・わたし、こういう事・・・・良くわからないから・・・・」
「そう?じゃあ、そこの焼肉屋にでも・・・・・」
「・・・・・・・・・(泣)」
「あ!綾波!!!冗談だってば!冗談!!!・・・あ、ぼ、僕が悪かったよ!お願いだから泣かないでぇ!!!!(焦)」
「・・・・・・・・(半泣)」
「ほ!ホントにゴメン!!そうだ!そこのラーメン屋にしよう!!美味しいんだよ!」
と、二人はラーメン屋に入る。
『参ったな〜、こんな事になるなんて・・・・気まずいな・・・』
多分自業自得なんだろう。
「・・・碇君・・・さっきの事、気にしなくて良いから・・・」
「うん、ありがとう。でも、ホントにゴメン、綾波が繊細なのは良く知ってるのに・・・・・」
「・・・・・碇君・・・・・」
「・・・・あの〜、ご注文何になさいますか?」
「「・・・・・・・・・」」
完全無視。
「あの〜、もしもし?(汗)」
「「・・・・・・・・・・・・・」」
無視って言うか、気付いて無い。
「・・あの・・・もしもし亀よ亀さんよ?」
「・・・世界の内でお前ほど・・・・」
「・・・歩みののろい者は無い・・・・」
「「「どうしてそんなにのろいのかーーー!」」」
なんなんだコイツら?
「・・・・・・・・・・・・・ご注文何になさいますか?(汗)」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・僕は、塩バターワンタンラーメンの激辛で(汗)」
「・・・・私は・・ニンニクラーメンチャーシュー抜きの大盛り中辛で・・・・・」
「・・・・・・・・・・畏まりました(汗)」
店の人と気まずくなってしまった。
「・・・・・綾波・・」
「・・何?・・・碇君・・・」
「・・・・何でも無い・・・・」
シンジは間を持たせるのを諦めた。
「はい、塩バター何たらと、ニンニクどーとか!!お待ちーー!!」
「え!?あ!はい」
みょーにアバウトな人が運んできた。
「尚!これらのラーメンを20分以内に食べきれたら無料!!さらに!10分以内に食べたら賞金5万円です!!!」
「へぇ、そんなサービスがあるんだ」
「有るんです!!!!(大声)」
「は、はい(汗)」
「では!タイマースタート!!!」
てな事で、チャレンジが始まった。
「くー!辛〜〜〜〜い!!!!」
「・・・・・・・熱い・・・・・・・・」
「からーい!水、水」
「・・・・碇君・・・・・これ・・熱いから・・・冷まして・・・・」
「・・・え?」
「・・・・・・だから・・・冷まして・・・・」
「・・・冷ますって、フーフーしろって事?(汗)」
「・・・・・・・(こくこく)・・」<注:うなずいてる
「・・・あー・・・・本日は晴天なり・・・・(汗)」
「・・・・・・・(怒)」
ちなみに外は曇り。
「・・・・・・・あ、綾波って猫舌なの?・・・・猫ってカワイイよね・・(汗)」
「・・・・・・(怒々)」
何となくレイって猫舌そうなんだよな。
「・・・・あ、ほら!もう時間無くなっちゃうから早く自分で食べた方が良いよ(汗)」
「・・・・・・・(泣)」
レイが、涙を見せると言う実力行使に出た。
「あ!ご、ごめん!わかったから許してよ〜〜(泣)」
てな事で、シンジは半強制的に恥ずかしくもレイのラーメンを冷ます羽目に成り、お陰でチャレンジにも失敗しましたとさ。
「・・・・ぜーぜー・・・・まだ続けなきゃだめ?(泣)」<注:酸欠状態
「・・・・・最後まで・・・・・」
「わかったよ・・・ふーふー(ぜーぜー)」
『(満々)』
『酸欠でしにそーだよ!!(泣)』
その位我慢しなさい、シンジよ。
「・・・・今度は・・・碇君・・・食べさせて・・・・・」
「え?・・・あ・・あの・・・綾波自分で食べられるでしょ?(汗)」
「・・・・・・・(じー)」<注:お願いモード
「・・・・・あ!あそこのテレビで野球中継やってる!!!(汗)」
「・・・・・・・・(怒)」
「・・・・あ、ほら!マウンドにカケが居るよ!!(汗)」
「!・・・・そ・・・そうね・・・(汗)」
今度はレイが焦り出した。理由を知らない人は、第拾話を読んでくださいませ。
「あ!空振り三振だ!!」
「・・・・え・・・・・ええ・・・(汗)」
試合の方は、NERVスワローズの勝利となった。
「ヒーローインタビューはカケか・・」
「・・・・あ、碇君・・・・わたし食べおわったから行きましょう・・・・・(汗)」
別にレイはそこまで焦らなくとも、カケを脅したのがバレる心配もそんなに無いと思うのだが。
「うん、じゃあ行こうか」
と、会計をしにレジに行く。
「14万6500円になります」
「げげ!!そんなに高いの!!!?」
「ええ、先週よりニンニク課税が高くなりましたので、この値段です」
ニンニク課税って何?しかもメチャ高!!!って言うよりさ、頼むとき値段確認しろや。
「・・・・なんでだよ・・・(しぶしぶ)」
よく払えんね。
「・・・・・・碇君・・・・素適・・・・・」
レイにとって、シンジの行動は全て素適なのだそうだ。
今回は何か野球ネタがあんまり書けなかった様な気がしないでもないですな。野球とギャグとラブを同時に書くのって結構ツライかもしれないです。辛くても書いてて楽しかったりもしますが・・・。
それはそうと、また三月初頭からテストですよ。しかも、ここで赤点とったら留年と言う・・・。そろそろ勉強始めにゃならんのに・・・・。ソフト開発の方も有るんで、小説の方はまた遅くなるでしょう。は〜〜〜〜〜。<ためいき
それにねぇ、今年もチョコ誰からも貰えなかった。小学4年の時、義理チョコを貰って以来、一個も貰ってない。シンジ君が羨ましい・・・・。あーあー、レイちゃんみたいな人から貰いたいな〜。と言うより、この際誰でもよく成って来たかもしれない。でも、やっぱり誰でもって訳には行かないだろう。<優柔不断