FLY ME TO THE MOON 絆のための伝言板より抜粋(一部改)

   
   ひろき@会話起源 - Mon Feb 16 18:50:59 JST 1998 

LRSxLAKについての私見 ---- HIROKI

LRS編

Rei
レイは、シンジに出会って、変わった。レイには、その自分の中で起こってい
る変化がなんで、あるのか、わからない。人にしか、抱けるはずのない新たな
感情、レイは、とまどう。しかし、彼女には、大きな使命があり、自分は人形
でありつづけなければいけないという使命から、レイは、その感情をおさえな
ければ、ならない。その感情がいったい、何で、あるのかも、知らずに・・・・。
レイは、自分の中に、湧いているその感情に・・・想いに、あの時、始めて気
づく。しかし、その時には、既に・・・・(涙)・・・・。やはり、レイは、想
いを残して・・・
「大丈夫、あなたは、死なないわ・・・あなたは、わたしがまもるもの」
・・・切ないよ!・・・だから、もっと、早くに気づかせてあげたい。そして、
大人の汚い世界なんかと、切り離された世界で、もっと、違う人生を歩ませて
あげたい。そういう想いから、僕は、「レイが好き!」を書き出した・・・・
あ、ちょっち、脱線(汗)
と、とにかく、2人目のレイは、想いを残して、しかし、最後は、自分の想い
に気づいて、そして、シンジを守るために・・・って、いく。その時、レイは
幸せだったかもしれない。いや、やはり、不幸せだったのかもしれない。とに
かく、想いは3人目へと、受け継がれる。3人目のレイには、その想いがわか
らない。わからないが、想いは、残る。そして、自分に話しかけてくる存在、
その少年を傷つけてしまった自分。そして、溢れて来る涙。やはり、なにかを
感じる。シンジに、いわれるまで、いや、いわれても、すぐに理解するわけで
はない。しかし、レイを失ったことで、大きく成長したシンジの愛が、レイを
変えていく、レイは、自分の中に、残る想いに・・・なんとなく、わかってく
る。そして・・・
「碇君・・・2人目のわたしが、命懸けで守った人・・・わからない・・・こ
の感じ・・・わたしではないのに・・・」
「綾波は綾波だよ。ありがとう。僕を守ってくれて・・・僕は、君が好きだっ
た、ずっと」
「だから・・・それは・・・わからない・・・・・わからないから・・・」
「いいんだ。いまは、分からなくても。ありがとう。綾波」
「ごめんなさい。わたし・・・こういう時、どんな顔したらいいのか、分から
ないから・・・」
「笑えばいいと思うよ」
シンジは、レイの微笑みをなつかしい思いで見つめる。やはり、綾波は綾波な
のだ。

Shinji
シンジは、レイにいわば、一目惚れしている。はじめて、第三新東京市に降り
立った時からシンジは、つねに、レイの姿を気にして、そして、レイのことを
考えている。シンジは幼い。それが、恋であると気づくには、幼すぎる。だか
ら、同じ年頃のアスカにキスをされれば、慌てるし、喧嘩友達としてのアスカ
に、好意をもつこともまた、事実であろう。しかし、シンジは一貫して、レイ
のことを想い、そして、レイに変化を与え続けた。それは、やはり、恋なので
ある。シンジがそれにきづくのも、やはり、あの時・・・(涙)・・・。シンジ
は、レイを守ってやることが、出来なかった。それは、大きな悔いであり、シ
ンジの背負う罪でもある。だから、もっと、大人になってから、レイと出会わ
せてあげたかった・・・だから、僕は、「レイが好き!」を・・・い、いかん。
また、脱線してる。
とにかく、シンジは、レイへの恋心に気づく。しかし、シンジの前にあらわれ
たのは、シンジをしらないという3人目のレイ・・・シンジの苦悩は続く。
「3人目の綾波・・・・僕の知らない綾波・・・僕が好きだった綾波は、僕を
まもるために・・・」
「綾波の与えてくれた生なのに・・・僕は・・・」
「なぜ、あの時、一緒につれて行ってくれなかったんだ」
「好きだったんだ。だから、あの時、一緒にいけたら・・・苦しまずに済んだ
んだ・・・」
「なんで、僕だけ、生き残ったんだ・・・なぜ?・・・・」
しかし、シンジは、レイの涙を見るのだ。絶対に、みるのだ。そして、理解す
る。
「綾波は、綾波なんだ。僕は、綾波をまもるために、生き残ったんだ」
「今度こそ、僕が、綾波を守るんだ。だから・・・綾波、それでいいかい?」
「いいんだよね。綾波」
「あなたは、自分が信じられないの?」
「うん、そうだね。だから、僕は、もう、逃げないよ。もう、君は、いないん
だからね」
「そんなことは、ないわ」
「うん、そうだね。君は、いつまでも、僕の心のなかにいるよ。そして、綾波
の中にも・・・」
「頑張って、生きてね」
「うん、ありがとう。綾波」
シンジは、いつまでも、忘れない。それは、今の綾波を想う心と矛盾するもの
ではない。
「もう、逃げない。綾波は綾波なんだ。僕の好きな綾波なんだから」
はじめは、重ねながら、見続けるかも知れない、綾波を。同じでもあるし、別
人でもある。
「一生懸命、生きようとしてるよね。人になろうとして。不安なのに、不安な
はずなのに。強いよ。綾波は。僕も、綾波のように、なりたい。強くなりたい
よ」
シンジは、願う。レイのように、強く、生きていきたい。そして、レイの不安
を少しでも、和らげることのできるような、強い人間になりたい。
「僕は、レイをまもるんだから・・・・今度こそは・・・・」

Rei&Shinji
二人は、お互いを守りたい。いや、シンジは、レイに守られながら、生きる。
しかし、シンジの願いは、レイをまもれるような男に成長すること。そして、
レイをまもること。レイは、やはり、傷を背負って、生きる。人ではないとい
う消えることのない不安。シンジに優しく見守られて、生きて行く。不安は、
なくならない。しかし、シンジはそれをすこしでも、和らげようと、努力する。
そうして、二人とも成長していく。一緒に、お互いのために、自分を成長させ
る。お互いを守りながら・・・・いつまでも・・・

それが、LRS・・・・僕に、とってのLRSだから・・・・・
僕は、LRSを作り続ける。


ひろき@会話起源 - Mon Feb 16 19:26:59 JST 1998 LRSxLAKについての私見 ---- HIROKI LAK編 Asuka アスカは、弱い女の子である。本当に、人間らしい魅力あふれる弱い女の子だ。 不幸な幼少期を糧に、強く生きようと、一生懸命だ。自分に自信をもって、そ して、ひとりで、生きて行くんだと突っ張って、明るく元気に生きる。それが、 アスカ。自信をなくすことだって、ある。だけど、アスカは、きっと、立ち直 るんだ。きっかけは、なんだって、いい。レイとシンジの現実だっていい。ア スカは、きっと、ひとりで、立ち直る。こころの中で、涙を流しながらも、表 には、そんなことは、一切出さず、強がるに違いないんだ。 「へぇ、アンタたち、そんな関係だったんだ?やるじゃない」 「アスカ・・・・・」 「アンタばかぁ?アタシに同情しようなんて、百万年早いわよ!」 「う、うん。そうだね。ごめん、アスカ」 「そうよ!なに、泣いたりなんかしてんのよ。ばっかじゃないの?」 それが、アスカなんだ。密かにシンジのことが好きだって、そんなことは、口 が裂けたって、いいやしない。それが、アスカなんだ。まして、レイからシン ジを奪おうだなんて・・・ 「なんで、わざわざ、このアタシが、そんなことしなきゃなんないのよ。天下 のアスカ様が!」 こんなアスカは、シンジでは、支え切れない。あまりにも、素直じゃない。シ ンジには、アスカを理解するなんてことは、決して出来やしない。カヲルなら・・・ すべてを悟ったようなカヲルなら・・・・アスカを理解してやることができる かもしれない。 「ちょっと、アンタなに、じろじろアタシのこと、見てんのよ」 「君は、人間だね。心の痛がりな人間。人は、痛がりだからね。心に一杯、傷 をもって、いきる」 「なに、いってんのよ。ばっかじゃないの?」 「でも、君は、いつも、キラキラと輝いてるよ。感じさせない。心の痛みを。 僕は、好きだよ」 「ア、アンタばかぁ?よっく、恥ずかしげもなく、そんなことがいえるわね?」 「人を好きなることが恥ずかしいことなのかい?僕は、そうは思わないよ」 「いっとくけどねぇ。アタシは、アンタのことなんか、ちっとも・・・」 「ふふっ、わかってるさ。だから、僕の片想いだろ?」 「そ、そうよ!かっんぜんに、アンタの片想いなんだからね!」 これが、アスカの甘え方。こういう甘え方が出来る相手が、アスカには必要な んだ。それで、全てを理解してくれる相手が。 Kaworu カヲルは、再生する。それは、無理矢理にだってなんだっていい。とにかく、 再生するんだ。しかし、使徒としての彼の役割は、既に終った。彼は、生きて 行く理由を失った。死のみが、彼の自由だった。しかし、死、すらも、自由で はなかったのだ。カヲルは悩む。 「僕は、なぜ、僕は生きているのだろう?」 「僕は、なにをしたらいいのだろう?」 「やはり、僕は、死すべき運命。それが、僕の唯一の自由だったのだから」 しかし、死ぬことはできない。カヲルは、悩み続ける。一人の少女に出会うま で、その悩みはつづく。人生の目的がみつかるその瞬間まで。 「君は、なんて、輝いているんだろう?・・・弱いのに・・・本当に弱いのに」 「一生懸命生きようとしている。僕は・・・僕は、なにを悩んでいたんだろう?」 「それに・・・なんて、ちっぽけな弱い女の子・・・僕は・・・この気持・・・ いいね。好意に値するよ」 カヲルは、自分を冷静に分析する。そして、アスカをも冷静に分析する。そし て、アスカを理解する。アスカには、自分が必要なのだ。自分のような存在で も、アスカを幸せにすることができるかもしれない。カヲルは決意する。自分 は、アスカを守るために、生きていくことを。人として、生き続けることを。 しかし、彼もまた、レイと同様に、心に消えない十字架をもちつづけなから、 生きる。 「僕は、やはり、人ではないからね」 「なに、いってんのよ!アンタ、頑張って、人とおんなじになるって、いった んでしょ?」 「でも、人には、なれないよ。僕は、使徒なんだから」 「アンタばかぁ?この世に不可能なんてないわよ。不可能なんて、信じてたら、 生きてなんか。いけないのよ!」 「アスカは、強いね」 「あったりまえじゃない。アタシは、ひとりで、生きて行くんだからね」 「そうだね。ありがとう。僕を励ましてくれて」 「べ、べつに、励ましたわけじゃないわよ・・・アタシは、べつに、アンタの ことなんか・・・」 「ふふっ、ありがとう。アスカ」 アスカの勇気をもらって、カヲルは生き続ける。アスカをみつめながら。 Asuka&Kaworu 決して、べたべたした関係には、ならない。アスカは、絶対に、好きだなんて、 認めずに、甘る。アスカらしいやりかたで、甘え続ける。カヲルは、冷静にア スカを見つめ続ける。アスカの勇気を吸収しながら、アスカを守って、見つめ 続ける。 それが、LAK・・・僕にとってのLAK、だから・・・・ 僕は、LAKを書き続ける。

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