レイが好き!増刊号
第九号
シンジが好き!第参話「シ者」


わたしは、自分の部屋に戻ると、いろんなことが頭に浮かんできて、なかなか
寝つかれずにいた。好きなはずの本を読もうという気もおこらなくて、ベッド
にうつぶせになって、ずっと、考えごとをしている。シンジの微笑みを見てい
ると、あんなに落ち着いた気分になれるのに・・・ダメだわ、ひとりになると、
なんで、こんなに不安な気持ちになるのかしら?わたしは、ちっとも強くなん
かないじゃないの・・・

『わたしとおなじ目をしていた・・・・』

『いったい、あの人は、なにもの?』

『なにをいいたかったの?』

『なぜ、そんな悲しい目をしているの?』

『わたしは、なんで、急に、あんなにイライラしたのかしら?』

『わたしとおなじだから?・・・なにが怖かったの?』

その理由はなんとなく分かってる。きっと、あの人に・・・わたしとおなじ瞳
に・・・全てを見透かされたような気がしたから・・・あの人もわたしとおな
じ・・・だから、きっと、わたしのことを知っている。いいえ、知ってるから、
話かけてきたのよ。

素敵な女を演じているわたし・・・人間を演じているわたし・・・きっと、滑
稽なんだわ。ううん、そうじゃないわね・・・苦しんでるように写るのね。た
しかに、苦しいから・・・あの人は、きっと、それがいいたかったんだわ。

『なぜ、苦しむんだい?』

『そんなに、人になりたいのかい?』

『きっと、その苦しみは永久になくなりはしないよ』

『なのに、人になりたいんだね?』

あの人の瞳は、そんな台詞をわたしに伝えていた。だから、わたしは・・・

『そんなことないもの!』

『苦しくなんかないもの!』

『だって、素敵な女になるんだから!』

『シンジのためなんだから!・・・だから!わたしは・・・・』

「苦しくなんかないもの・・・・」

わたしは、いつのまにか泣いている・・・こころが揺れ動く時、人は涙を流す。
シンジは、そういった。わたしのこころが揺れ動いている。だから、成長して
るんだから・・・だから、涙がとまらないから・・・

『わたしは、これでいいの?』

『わたしは、どうすればいいの?』

シンジには聞けない。シンジには理解できない・・・ううん、理解なんかしち
ゃいけない苦しみだから・・・きっと、慰めてくれるけど・・・でも、わたし
が自分でのりこえなくてはいけない苦しみだから・・・

『あの人ならわたしにどうしろというかしら?』

『こんなわたしに救いはあるのかしら?』

『わたしとおなじ瞳をした人・・・存在』

『わたしの苦しみを理解する存在』

わたしは、あの人ともう一度、話をしなくてはならない。でも、怖い・・・あ
の人は怖い・・・わたしの・・・本当のわたしを知ってるから・・・わたしの
こころに直接話かけてくるから・・・でも、逃げられない。それがきっと、運
命なのかもしれない。

でも、それも、わたしが思うだけだから・・・あの人が本当にそんな人かどう
かも知らずに・・・だから、わからない。わたしはどうしたらいいのか。

「・・・誰か・・・わたしを・・・助けて・・・」

「・・・シンジ・・・」

    ◇  ◇  ◇


わたしはうつぶせになって、泣きながら寝てしまった。よく朝、昨日、あんな
に眠れなかったのに、なぜか、早く目が覚めてしまった。もうすぐ、シンジが
わたしを起こしにくる。ダメよ。こんな顔見せられないわ。涙のあとがくっき
りとついた泣き張らした顔なんて見せたらシンジが心配するもの。わたしは、
シンジが起こしにくる前に、顔を洗いに洗面所へ顔を洗いにいった。

「おはよ、レイ。今日は、どうしたの?早いんだね」
「おはよ、シンジ」

途中で、わたしを見つけたシンジが声をかけてくれたけど、わたしはなるべく、
顔を伏せて、顔を見られないように答えて、洗面所で顔を洗った。

『さあ、あなたは、元気な明るいレイなのよ。シンジを心配させちゃいけない
のよ!』

鏡にむかって、自分に話かける。でも、ダメ。瞳が元気なわたしじゃないわ。
きっと、シンジにも分かってしまう。ダメよ、こんなのじゃ。わたしは、何度
も、何度も冷水で顔を洗っては、鏡を見たけど、いくらやっても、ダメだった。
・・・・わたし、どうしちゃったの?

「レイ?なにしてるの?そろそろ、ごはんできたけど」
「うーん。わかったー、すぐいくわ。シンジ」

シンジが台所から声をかけてくれた。わたしは、頑張って、それに明るく答え
て、なるべく、シンジに顔を・・・瞳を見られないように、テーブルについた。
シンジは、そんなわたしの様子に少し不思議そうな顔をしたけど、あいかわら
ず、優しく微笑みながら、声をかけてくれる。

「おはよう、レイ。本ばっかり、読んで、あんまり寝てないんだろう?目が張
れてるよ。でも、まあ、ちゃんと自分で起きてくるから、えらいけどね」
「うん」

「アスカなんか、いっくらいっても、自分では起きて来ないからね」
「ちょっとー、聞こえてるわよ。アタシはどうせ、えらくないわよね」

「ア、アスカ・・・ごめん」
「いいわよ。今日も起こしてもらったのは事実だしね。さ、ご飯なんでしょ?」

アスカも、テーブルについて、3人での朝食がはじまる。わたしは、黙々と、
食事をとる。今朝は味なんかわかんない。そういえば、今朝はアスカにおはよ
うの挨拶をできなかった。


    ◇  ◇  ◇


あれから、数日。わたしはシンジの目を見れなくなってしまった。見つめあっ
たら、わたしのこころを見透かされてしまうから・・・シンジを苦しめてはい
けないから・・・そんないい理由ではないわ。わたしは、本当は苦しんでいる
から、苦しんでいる醜いこころをシンジに、見せたくない。それに・・・わた
しは、あの人・・・わたしを助けてくれるかもしれない唯一の存在・・・のこ
とを考えているから。

この想いは恋なのかもしれない。本に書いてあることが本当なら、そして、そ
れが、わたしにも当てはまるなら、きっと、一目惚れというもの・・・だって、
あの夜以来、あの人の顔が・・・悲しそうな赤い瞳がわたしの頭から離れない。

いいえ、きっと、恋ではないわ。わたしは、救いを求めているだけ。それが、
あの人かもしれないから・・・だから、可能性だけにすがって、もしかしたら、
あの人がわたしを救ってくれるかもしれないから、だから、それをいつも願っ
ているから、あの人を想う。きっと、恋ではない。

でも、怖い。あの人は、本当にわたしを救ってくれる人なのかしら?勝手にわ
たしが思ってるだけかもしれない。だって、わたしはあの人とほんの数言、言
葉をかわしただけ・・・ただ、おなじ瞳にそれを感じただけ・・・あの人に会
いたい、でも、会いたくない。でも、いつか会って、それを確かめたい。怖い
けど・・・

やっぱり、恋に似てる。本に書いてある恋に。だから、わたしはもしかしたら、
あの人に恋をしてしまったのかもしれない。だから、それなら、なおさら、シ
ンジの目を見れない。悪いから・・・わたしのシンジへの愛が揺らいでいるか
ら。だから・・・ごめんなさい・・・シンジ
 
「あの・・・レイ、なにか心配ごとでもあるの?」
「べつに、心配ごとなんてないわ。シンジ、なにいってんのよ」
 
「うん、でも・・・・」
「へんなシンジ、わたしは、いつものわたしじゃない」
 
「う、うん」
 
シンジは相変わらず、優しく微笑みながらわたしを心配そうに見つめてくれる。
だから、わたしは明るい声でそれに答える。ごめん・・・・シンジ・・・・本
当は、わからないの・・・わたしは、わたしのことが、わたしは、シンジを愛
しているはずなのに・・・いまは、あの人のことが気になって・・・・だから・・・
でも、これ以上、シンジに心配させたくない。シンジを苦しめたくないだから、
明るく、いつものわたしに戻りたいから・・・

「シンジ!駅、ついたわ。なに、ぼーっとしてるの?」
「え?う、うん」

駅についたところで、わたしは、思い切って、元気にシンジに話かけた。シン
ジは、まだ、わたしの様子がおかしいのを心配して考え込んでくれている。そ
れは、嬉しいけど・・・でも、シンジも苦しめてしまうことになるから、だか
ら、頑張って、わたしは明るい声で、シンジを叱ってあげなきゃいけない。
 
「もう、ダメね。すぐ、考え込んじゃうんだから、シンジは」
「・・・・」

「もう、シンジ!置いてくわよ。歩かないなら」
「う、うん。ごめん・・・歩くよ、ごめん。なんか、心配かけちゃって」

ようやく、シンジも考え込むのをやめて、優しいいつものシンジにもどって、
答えてくれた・・・ごめんね、シンジ・・・わたしのために・・・ 
 
「ホント、良くないよね。すぐ、考え込んじゃって。全然、成長しないね。僕
って」
「そうね。もっと、しっかりしなくちゃダメよ、シンジ」
 
「そうだね。がんばるよ」
「うん、がんばってね。シンジ」
 
「でも、それまでは、レイに守ってもらわなくちゃね」
「・・・・」
 
そう、わたしはシンジを守りたい・・・でも、まもれるのかしら?こんなに、
揺れ動く、不安定なわたしに守りきれるの?それに、シンジは・・・
 
「シンジは、わたしに守られて嬉しい?」
「え?そ、そりゃあ、守られるなんて、ほんとは、情けない話だけど、でも、
レイが僕を守ろうとしてくれるのは、嬉しいよ」
 
「・・・そう」
「うん・・・でも、なんで?」
 
「ううん、なんでもないの。聞いてみたかっただけ」
「もう!僕が慌てるのをみたかったんだね?」
 
「うふふっ、そうかもね」

そうよね。やっぱり、シンジは強い男になりたいと思ってる。わたしのためと
いってくれるけど、本当はシンジはわたしがいなくても、やっぱり、強い男に
なろうとするはずだもの・・・だから、わたしが守る必要なんて・・・わたし
がまもろうとするなんて、そもそも・・・・


    ◇  ◇  ◇
 
 
「だたいまー、帰ったわよ」
「ああ、お帰り。アスカ」
 
「おかえりなさい。アスカ」
 
夕食を終えて、リビングで本を眺めていると、アスカが帰ってきた。わたしは、
少し顔をあげて、おかえりなさいをいった。わたしが、また、本に目を落とす
と、アスカが心配そうな顔で、でも、明るさを装って話かけてきてくれた。
 
「そんなにおもしろいわけ?その本」
「おもしろいっていうのとは、ちょっと違うわ。ただ、ちょっとね」

ううん、ホントは、ちっとも、おもしろくなんかないの。そもそも、ぜんぜん、
読めなくなっちゃったもの。わかってるもの。シンジもさっきから心配そうに
わたしをみてし、アスカが心配してくれるものわかるから・・・でも、わたし
もどうすればいいのかわからないから・・・

「・・・・シンジ!お風呂、沸いてる?」
「う、うん」
 
「じゃ、入るわ。疲れたわー、今日も」
 
アスカは困ってる。わたしになんていっていいか分からなくて。だから、誤魔
化すようにお風呂に入りにいった。ごめんなさい・・・アスカ。わたしは、み
んなを苦しめている・・・わたしは、存在しないほうがいいのかもしれない・・・
でも・・・わたしは・・・

「わたし、もう、寝るわ。なんだか、眠くなっちゃった」
「う、うん。ゆっくり、お休みよ。ホント、変だから、最近」

わたしは、自分でどうしていいかわからない。でも、このままじゃいけない。
それは、わかる。わかるけど・・・もう少し、このまま、シンジのそばに・・・
 
「そうね・・・おやすみ、シンジ」
「おやすみ、レイ」


    ◇  ◇  ◇

 
「ちょっと、いってくる」
 
日曜日の朝、朝食をとったあと、わたしは、元気よくそういった。どこへいく
のかわからないけど・・・でも、いかなきゃいけないからあの人のところへ・・・
わたしは、二度とここへは戻って来ないかもしれない。そんなはずないんだけ
ど、なんとなく、そんな気がする。だから、最後は元気よく、シンジの好きな
レイでいたいから・・・

「いってらっしゃい」
 
シンジは、優しい、いつものシンジのまま笑顔でわたしを見送ってくれた。わ
たしは、シンジの目をみつめる。なんだか、最後のような気がして、ごめんな
さい・・・シンジ・・・わたしは・・・でも、いかなきゃ。このままじゃ、ダ
メだから・・・・ごめんね、ホントに、ごめんなさい、シンジ。きっと、帰っ
てくるから。きっと、いつもの元気なレイになって戻ってくるから、だから・・・
ごめんなさい。いつまでも、このまま見つめあっていたいけど、それじゃあ、
ダメだから・・・わたしは、クルリとシンジに背中をむけて、歩きだした。

わたしは、なにかに引き寄せられるように歩き続けた。どこにむかってるのか
もわからない、でも、あの人のところへいかなきゃ。そう思いながら、歩いた。
もう、ここがどこかもわからない。

どこからか歌が聴こえる・・・『歓喜』という題名の歌・・・でも、悲しい歌

「綾波レイ」

湖のほとりで、わたしが歩き疲れて、足をとめて、息をつくと、歌が止まって、
背後からあの涼しい澄んだ声が聞こえた。わたしは、はっと息をのんだ。胸が
高鳴る。後ろを振り向くのが怖い。

「やあ、僕に会いにきてくれたのかい?」

わたしは、思い切って後ろを振り向く、あの人・・・わたしとおなじ瞳をもっ
た人が大きな石の上に座って、冷たく微笑みながらわたしを見ている。

「あなたは、こんなところでなにをしているの?」

そうじゃない。わたしは何をしにこんなところに来たの?そう、わたしは、い
いたかったはず。

「歌を歌っていたんだ。歌はいいね。歌はこころを潤してくれる。リリンの生
み出した文化の極みだよ。そう感じないかい?君も」
「かなしい歌・・・」

さっき聴こえていた歌。・・・でも、悲しそうなうた。『歓喜』という題名の
はずなのに、悲しい歌・・・それがこの人のこころだから?その人は、わたし
をみながら、わたしに話しかける。

「君は何を話したいんだい?僕に聞いて欲しいことがあるんだろ?」
「そうね・・・」

「いってごらん。僕でよかったら、聞いてあげるよ」
「・・・わたしはどうしたらいいの?それを教えて欲しいの」

「それは、君自身が考えなければならないことだね」
「わかってるわ・・・でも、わからないから・・・」

「それで、ここへ来たのかい?」

そうかもしれない。そのはず・・・でも、違うかもしれない・・・

「きっと、違うわ。あなたは、きっと、わたしを苦しみのない世界に一緒につ
れていってくれるから・・・」
「それでいいのかい?君は」

ごめんなさい、シンジ・・・でも、わたしは弱いから・・・逃げ出したい・・・

「君もわかってるんだね?」
「・・・・」

「涙は美しいよ。君は、シンジ君を本当に愛しているんだね」
「でも、わたしは・・・」

「そう、常に人間はこころに痛みを感じている。心が痛がりだから、生きるの
もつらいと感じる・・・ガラスのように繊細だね。特に君のこころは」
「でも、わたしは・・・」

「君は、人だよ・・・ごめんよ、僕とおなじじゃなかったね」
「あなたは・・・・」

「そうだね。まだ、いってなかったね。僕は、渚カヲル、第17使徒、最後のシ
者さ」
「シ者・・・でも、あなたからは、悲しみを感じる」

「それは、きっと、君の心だよ。いいね。やっぱり、君は好意に値する人だよ」
「・・・・」

「好きってことさ・・・僕も君のように生まれたかった」
「わたしのように?」

「そうだね。人の気持ちを思いやることのできる余裕のある人間さ・・・君は、
もう・・・だから、生まれ変わるなら、君のようになりたいと思うよ」

わたしは人間?・・・・それで、いいの?わたしは、このままで・・・でも、
シンジは・・・

「君もわかってるんだろ?君は、シンジ君を愛している。だから、彼のために、
生きなければいけないんだよ」
「だけど・・・」

「大丈夫だよ。君は人間だよ。シンジ君がいなくなっても、生きていける」
「でも・・・・」

「気づいていないのかい?君は、もう、個性豊かな、一個の人格を持っている
のに」
「わたしが?」

「もう、誰の真似でも、本の真似でもなくなっているよ。だから、人の苦しみ
を味わってるのさ」
「そんな・・・わたしは・・・」

「それに、わかってるのさ。シンジ君は君の側から離れないよ。僕は、いろん
な君達を見て来ているからね。想いはつながってるのさ」
「・・・・わからないわ」

「そうだね。わからないくてもいいよ。だた、君は他の世界の沢山の綾波レイ
の想いを受け継いでいる。シンジ君もそうだね。だから、絆は壊れないよ・・・
僕は、それを知らせに、ここに来たのかもしれないね」
「わたしは、それを信じていいの?」

「信じるべきかもしれないし、信じてはいけないかもしれない。僕にはわから
ないよ」
「・・・・」

「僕は使徒だからね・・・リリンの気持ちはわからないよ。だから、無に還え
るんだ・・・それが僕の唯一の自由だからね」
「わたしは、いかなくていいの?」

あなたは、寂しいのね・・・なぜ?使徒だから?・・・わたしとおなじだった
から?・・・わたしは、シンジを愛し続けてもいいの?

「君は死すべき存在ではないよ。君達には未来が必要だよ」
「でも、あなたは、無に還えると・・・・」

「生と死は等価値なんだ、僕にとってはね。だから、また、戻ってくるかもし
れないね」
「・・・・そうね」

「ありがとう、君に会えて嬉しかった」

渚君はそういうと、シンジのように優しく微笑みながら、オレンジ色の光に包
まれて、ゆっくりと、空へ昇っていった。本当に使徒だったんだわ・・・わた
しを人形から人間にかえるために現れた神の使い・・・わたしは、もう、徐々
に小さくなっているオレンジ色の光を見上げながら、つぶやく。

「わたしこそ、ありがとう・・・・」

わたしの頬を涙がつたっていく。

つづく


あとがき

いやー、著者ですけど・・・

やったー、やったー、遂に書けたぞ!

す、すいません。

その・・・こんな感じで、いかがでしょうか?
結局、カヲル君がなにしにでてきたのかよく分かんないですね。
その、最初の目的としてなんだったのかってのが・・・あとで、言い訳します。

でも、まあ、なんとか、書けたような気がするのは筆者だけなんでしょうかね?
とにかく、よかった。よかった。

と、一応、喜ぶんですけど、ひどいですね。
なんで、地の文がないの?・・・書けなかったの?(・・・言い訳できない・・)
しかも、このラストが19話のあそこへスムーズにつながるんだろうか?

まあ、いろいろ矛盾や、疑問点も残ってしまいまして、
いろいろと、批判もあるでしょうけど、
もちろん、そういったご批判は、喜んで、承りますけど、(>某A先生)
いちおう、筆者的には納得いくような形にまとまったのではないかと思ってます。
もうちょっと、考え込めば、もうちょっと、何か出てくるかもしれませんが、
とにかく、現時点では、これが、精一杯というところですから。

レイに関していえば、これで、すっかり、人になったような気がしますよね。
もう、きっと、悩まずに、普通の女の子になれたような気がしますよね。
まあ、それでも、それなりには、憂いは残るんでしょうけど、
一歩成長したんではないかと思う訳です。

しかも、なかなか都合のいいこといってくれましたよカヲル君。
だから、他の世界のいろんな綾波レイの想いを引き継いでいるからこそ、
いきなり、電車の中で、一目見た時から、シンジ君のことが
気になった訳なんですねー・・・・どうだ!(って?)

で、カヲル君なんですけど、ホント、そもそもなにしに出て来たんでしょう?
案その1:セカンドインパクトを起こすため
案その2:はじめから、レイを人間にするためだった。
案その3:とにかく、いろんな次元のレイをみてまわってる途中だった。
案その4:自分の居場所をさがしている。
案その5:レイと一つになりたかったから、レイを連れていくために来た。
と、考えてて、思いついたんです。

「自分の居場所を探して、いろんな次元を見てまわっている」
そして、
「ここのレイを好きになったので、あるいは、この世界が気に入ったので、
次は、生まれ変わって、レイのそば、少なくともこの世界に出現する」
というので、どうでしょうか?
もちろん、本当の理由は他にあって、おおきな力に動かされてるんだけど、
カヲル君のこころは、気づかないうちにこんなことを思ってるのかもしれないな
と思ったのです。

で、そうだとすれば、生まれ変わって、そのうち登場するかもしれませんね。
でも、「ハジメ君=カヲル君」では、ちょっと・・・・と思いますんで、
それは、やりません。
それでは、どうするのか?
案はなくはないですけどね・・・安直だなぁ・・・いいのかなあ?
あ、いきなり、アスカの恋人にするとか、そんなことはしません。(>某A月さん)
あ、それが安直だっていってる訳じゃなくて、やっぱり、
いきなり、それでは、不自然ですからね・・・
まあ、そのうち、出てくるでしょう・・・たぶん(?)
本編には、ださないけどね。

とにかく、書けてよかった。
次は、らぶらぶ書くぞー!(・・・お気楽な筆者)

もし、あなたがこの話を気に入ってくれて、
そして、もしかして、他の作品も読んで下さるとして、

また、どこかで、お会いしましょう。


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