レイが好き!
まえがき


なんで、こんなものを書いたのかという、いいいわけなどを・・・・

『レイが好き!』は、人気テレビアニメ『新世紀・エヴァンゲリオン』をモチ
ーフにした、いわゆる、EVA小説である。『新世紀・エヴァンゲリオン』の放送
終了後、その未完性故か、数多くの、EVA小説が誕生し、EVA補完小説、EVA学園
小説、など、さまざまなジャンルが確立している。

その中でも、EVA学園小説は、おおきな比重をしめ、本編の主人公シンジと、弐
号機パイロット・アスカとの恋愛小説は、LAS小説(らぶらぶアスカ×シンジ(?))
と呼ばれ、一大勢力となっている。これら、LAS小説において、綾波レイは、小
説の中にまったく出て来ないか、アスカとのシンジ争奪戦に敗れ、それでも、
健気に、そんなシンジを愛し続ける一途な少女を演じている。ことが多い。

このことは、我々、アヤナミストに、一つのジレンマを与える。確かに、綾波
はそんな少女だ。しかし、なんとか、もっと幸せになってほしい。

シンジと綾波の恋愛小説も、確かにないではない。しかし、そこに描かれてい
る綾波は、本来の綾波ではないように筆者は思う。もちろん、アヤナミストも
人間である。その作者自身の綾波があっていいし、それを否定するつもりはな
い。確かにそれらの小説も面白いし、綾波が幸せなので、喜んで読んでしまう。

しかし、筆者の綾波はこうじゃないんだという思いが日に日に、強まり、自分
で、自分の綾波を書くしかない。と思いたった。そんな思いから生まれたのが、
『レイが好き!』である。

したがって、この物語は、シンジと綾波のらぶらぶ物語である。しかし、書い
てみて分かったのだが、物語というのは、筆者の思い通りには、進まないもの
である。だから、この物語の中の綾波が、筆者の思い描いていた綾波であるか
と問われると、決してそうではない。物語の最初の方でこそ、筆者の思い通り
の綾波なのであるが、物語が進むうち、物語の中で、綾波は急速に成長を始め
る。それは、筆者の想像をはるかに上回るスピードで、結局、筆者の思い描く
綾波像からは、すこし、離れた綾波となってしまった。

しかし、書いていくうちに、登場人物への愛着も深まり、本当に、書いて良か
ったと思っている。物語を書くということは、本当にたのしいことだと思いま
す。皆さんも一度、自分なりの綾波、自分なりのアスカを書いてみてはいかが
ですか?

もし、私も書いた!という方がおられましたら、そして、それが、『レイが好
き!』がきっかけだったとしたなら、是非、何らかのかたちで、筆者にも読ま
せて下さい。よろしく、お願い致します。


    ◇  ◇  ◇


なお、この物語は、テレビアニメ『新世紀・エヴァンゲリオン』をモチーフに作
られていますが、背景、舞台等は、大幅にことなります。この世界では、セカン
ドインパクトもありませんし、使徒の襲撃もありません。

また、主人公たちも、高校生という設定になっています。本編の彼ら、あるいは、
他のEVA小説を読んでの彼らを元に、筆者が勝手に成長させました。したがって、
主人公たちは、本編よりも少し大人で、彼らの行動も、本編より想像されるも
のとは、大きく異なっている場合もあります。

そのへんのところを御了解の上、先へお進み下さい。


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