レイが好き!
第五話
その夜


その夜、僕は、やはり、寝つかれなかった。となりの部屋で、レイが寝ている。
あれが、もし、本気だったら?ここへ、レイが現れたりしたら?そんなことを
考えて、落ち着こうと別のことを考えようとすると、こんどは、昼間のレイの
行動、表情が思い出され、また、ふと、裸のレイが浮かんできたり、とにかく、
いつまでたっても、寝られなかった。

ようやく、僕が寝つきにかかった頃。いったい何時ごろだったのかは分からな
い。スッっと、扉が開く音で、僕は、目を開けた。

「レ、レイ!」

そこには、今日買ったばかりの、僕が選んだパジャマを着たレイの姿があった。
こころなしか、頬をピンクに染めて立っている。でも、その瞳はなんだか、と
ても寂しそうな瞳だった。僕が、目を覚まして、そちらを見ていることに気づ
いたレイは、小さな声で、つぶやいた。

「・・・シンジ・・・寝られないの・・・」

「わ、分かるよ、レイ。僕も、今日のレイと過ごした・・・今日のレイの姿が
頭に浮かんできて、眠れなれなかったから」

慌てて、そういうと、レイは、泣き出しそうな顔で、僕の方に近付いてきた。

「レ、レイ!」

「お願い・・・ここにいさせて・・・さみしいの」

そんな・・・そんな顔して、お願いされたら・・・僕は、断ることなんででき
っこない。でも・・・そんな・・・

「・・・迷惑だった?」

「め、迷惑だなんて・・・」

「じゃあ、いいのね・・・シンジ、やさしい」

ようやく、レイの顔に明るさが戻った。

「う、うん。じゃあ、今夜だけだよ。明日からは、ちゃんと、ひとりで、寝る
んだよ」

「うん、シンジ、ありがとう。きっと、シンジはそういうと思ってた」

「さ、寒いから、こっちへ、おいで、今夜は、一緒に寝よう」

そういうと、僕は、掛け布団をめくった。レイは、嬉しそうに、微笑みを僕に
むけながら、僕のベッドに滑り込んだ。ベッドの中で、僕達は向かい合って、
お互いを見つめあった。

「じゃあ、寝ようね。もう、遅いから」
「うん」

そういったのものの、やはり、しばらくは、ふたりとも目を閉じなかった。そ
のうち、やはり、昼間の疲れもあったのだろう。レイは、安心したように、静
かに目を閉じると、小さな寝息をたてはじめた。それでも、僕は、レイの穏や
かな寝顔をみつめて、なかなか、寝つかれず、時間のみが経過していく。

ようやく僕にも眠気が訪れた。その時。

「・・・・碇君・・・・」

レイが、そうつぶやいた。寝言のようだ。でも、僕は、はっと目を開けて、レ
イを見た。僕がレイを見つめると、レイの目がゆっくり開いた。

レイは、ささやき始めた。

「碇君・・・わたしとひとつになりたい?」

「・・・・」

「心も・・・からだも・・・ひとつになりたい?」

「・・・・」

「それは・・・とても、とても・・・気持ちいいことなのよ」

気がつくと、いつの間にか、レイはパジャマを脱いでいて、生まれたままの姿
で僕の上にまたがり、僕をのぞき込むようにして、何度も、何度も、繰り返し
た。

「わたしとひとつになりたい?」

「心もからだもひとつになりたい?」

「それは、とてもとても、気持ちいいことなのよ」

『わたしとひとつになりたい?それはとてもとても、気持ちいいことなの・・・
・・・なにを願うの?・・・何を願うの?・・・・・・碇君・・・碇君・・・・
・・・碇君・・・』

「うあー、止めてくれ!綾波!そんな!」

「・・・シンジ、もう、起きた方がいいわ。もうすぐお昼だから」

体をゆすられて、はっと目を覚ますと、そこには、普段着にエプロン姿のレイ
がいた。

「おはよう、シンジ・・・さっきは、ごめんなさい・・・また、碇君って呼ん
じゃって」

「レ、レイ!・・・・おはよう」

僕は、そんなレイを見つめた。レイは、やさしく微笑む。

一体、どこまでが夢で、どこまでが現実だったのだろう?

とにかく、僕はそんな夢をみてしまった自分が恥ずかしく、その後、しばらく
間、レイの顔をまともに見られなかった。

つづく

あとがき どうも、筆者です。 五話目をお届けしました。 って、短すぎるし、予告と違うし、どうも、すいません。 まあ、前回がだいぶ長かったので、それは、まあいいでしょう。 で、どうもすいません。 まさか、こんなオチとは!(筆者も驚いてます。って、マジかよ、おい!)) 前回のあとがきであんなことを書いてしまったので、 やはり、その夜、なにか事件をおこしてやろうと思って、 書き始めたら、こんなのになっちゃいました。 きっと、いきなり、そんな嫌な予感をしつつ読んでた人も多かったのでは・・・ まあ、パロディーです。パロディー。わらって許して下さい。 でも、どこまでが、現実だったんでしょうね? (次回、判明するかも知れませんし、永久にわからないかも知れません。 一応、予定としては、これはすっきりとさせるつもりですが・・・) 今回は、内容もなかったので、あとがきもこのくらいです。 次回は確実に、綾波歓迎会です。 ちゃんと、書きます。ホントです。見捨てないで下さい。 それでは、 もし、あなたがこの話を気に入ってくれて、 そして、もしかして、つづきを読んで下さるとして、 次はちゃんと、真面目に書きますんで、どうかどうか・・・ また、次回、お会いしましょう。

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