レイが好き!
第17話
祝福
「ハッピーニューイヤー!シンジ、レイ」
「「あけましておめでとう!アスカ」」
僕達は、リビングで、年越しそばを食べながら、テレビが新年を告げるのを待
って・・・・あけた瞬間・・・・新年をおたがいに祝った。ホント、去年も、
無事に・・・・僕にとっては、年末、大事件もあったけど、こうして、レイと
ともに、年を越せて、ほんとに、よかった。こんなに、めでたいことはないよ
ね。ホントに。
「あけましておめでとう。レイ」
「うん、あけましておめでとう。シンジ」
僕はレイを見て、挨拶をした。レイも僕を見つめて、挨拶をしてくれる。うん、
ホントにおめでとう、レイ。
「ちょーっと、アンタ達!今年も、また、それなの?いいかげんにしなさいよ!」
「う、うん」
「ごめんなさい。アスカ」
「もう、いいわよ。さっ、行くわよ」
「え?どこへ?」
「アンタばかあ?初詣に決まってるじゃない」
「こんな夜中に?それに、アスカって、宗教信じないんじゃなかったっけ?」
「いーのよ。こういうのは気のもんなんだから。それに、元旦は、神社に人い
っぱいあつまってるわよ。今、歳旦祭ってのやってるはずだわ」
「なにそれ?」
「アンタ、そんなのも、知らないの?ホント、ばかね。新年の儀式よ、神社の」
「そ、そうなんだ。で、なんかいいことあるの?」
「いいことって・・・・別に・・・・とにかく、そういうのがあって、お神酒
ふるまってくれるのよ。いかないの?アンタ。レイはいくでしょ?」
「うん、アスカ。神様にお礼いいたいもの。シンジにあわせてくれてありがと
うって」
「・・・・まっ、いいわ。とにかく、レイはいくのよ。シンジはいかないの?」
「行くよ。僕だって、お参りしないと。その・・・・」
「うふふ・・・・いっぱい、お願いもしなきゃね、シンジ」
「う、うん」
「さっ、そうと決まったら、さっさといくわよ!ほら!準備して」
「う、うん。でも、どこにあったっけ?神社って」
「アンタ、ホントにばかね!このマンションの裏にあるじゃない」
そうだっけ?そういえば、あったような気もする・・・・でも、たしか、普段
は、神主さんもいないし、閑散とした。ひとけのない寂しいところだったよう
な気がするんだけど、ホントに人なんているのかな?
とにかく、僕達は、アスカにつれらて、マンションをでた。しかし、いつから、
アスカは神道の人になったんだろう?まあ、クリスマスも祝ったし・・・・ア
スカって結構、いいかげん・・・・
◇ ◇ ◇
「へー、結構、人、いるもんだね。アスカ。良く知ってたね、こんなこと」
「そうよ。アタシはなんでもしってるのよ。アンタがばかなだけよ」
確かに、普段、どこにいるのかわからないけど、今日は、神主さんもいて、そ
れから、白装束の人達もいて、その儀式・・・・歳旦歳だっけ?・・・・をお
ごそかにやってる。でも、お参りの人は、それを遠巻きに見てるだけで、僕達
も、その人混みに混じってる。
「あの、アスカ、いつになったら、お参りさせてもらえるの?」
「そうね。ちょっと、早く来すぎたかもね。でも、ほら、神主さんが挨拶にき
たわ。あれ、済んだらよ」
神主さんが、その儀式が終了したという報告をみんなにして、それから、参拝
をうながすと、みんな一斉に、お参りの場所に移動しだした。
「レイ、大丈夫」
「う、うん。ちょっと・・・恐い」
「うん、僕の手をにぎって、離れないように・・・」
「うん、ありがとう。シンジ。やさしいのね」
「う、うん。こんな人がたくさんだとはおもわなかったからね」
「うん」
「ちょっと、アンタ達!アタシ達もいくのよ。なに、いつまでも、ボケボケっ
とつったってんのよ!」
アスカの声が飛ぶ。
『うん、じゃあ、行こうか?レイ』
『そうね』
僕達は、目でやりとりをして、前へ進んだ。今日は、なんだか、レイの考えが
良く分かる。これも、神様のご利益かな?
◇ ◇ ◇
「レイは、なにお願いしたの?」
「うふふ・・・・ないしょ・・・・シンジは?」
「じゃあ、僕もないしょ」
「うふふ・・・・同じね。わたしたち」
うん。そうだね。きっと、お願いの内容も同じかもね。来年もまた、こうして、
レイと新年の挨拶ができますように。レイがもっともっと、素敵になって、僕
のとなりにいますように。そして、僕はもっと、たくましく、たのもしい・・・・
レイを守りきれる男になっていますように・・・・そして、将来は・・・・
「そうね。アンタたちの願いは、おんなじよ。きっと」
「ア、アスカ!」
僕達の前を元気良く、先導して歩いていたアスカが突然、振り返って、そんな
ことをいった。僕は、自分の考えが見透かされたようなきがして、恥ずかしく
て・・・・だって、僕は、まだまだ、そんなに自分に自信が持てないし・・・・
真っ赤になって、アスカに反論しようとした。
「あら?大丈夫よ。アタシは、祝福してあげるわ。楽しみね」
「アスカ・・・・」
ホントに、そうなる日が来るんだろうか?アスカは、優しい目で僕を見ていて
くれる。うん、もっと、自信持たなきゃね、僕も。
「シンジ・・・・ありがとう」
レイも、恥ずかしそうに、僕の袖をつかんだまま、うつむいて、そうつぶやい
た。僕も、それにつぶやくように答える。
「うん、レイこそ」
「ちょっとー!すぐ、そうなっちゃうの、アンタ達の悪いくせよ!ホントに大
丈夫かしら、不安になってきたわ。アタシ」
「大丈夫よ。シンジは、わたしがまもるもの・・・・それより、アスカの時も
祝福してあげるからね」
「う、うん。ありがと、レイ・・・・でも、アタシに来るかしら?そんな時」
「来るわよ。だって、アスカですもの」
「そうよね。なんたって、アタシですものね!」
「うん、だから。わたしは、きっと、祝福できるわ」
「シンジ!アンタは祝福できる?」
うん。僕も・・・・アスカを祝福できる。でも・・・・いつのことだろう?
「アンタ、今、アタシが結婚できないと思ったでしょ!」
「そ、そんなことないよ・・・・ね、ねえ、レイ」
「さあ、どうかしら?・・・・うふふ」
つづく
あとがき
あけましておめでとうございます、筆者です。
かなり、みじかめですが、とにかく、新年第一弾の記念の話です。
前回のは、大晦日、今回のが元旦なわけです。
ホント、このふたり、ずーっとこの調子で、今年も見つめあっちゃうんでしょうか?
で、ごめんね、アスカ様。
でも、レイは、やっぱり幸せそうだから・・・・・筆者はたのしい。
で、前回に引続き、やや、紅白(とレコ大)にひきずられた作品です。
ほんと、ちょっとなにかあると、それにひっぱられちゃって・・・・
(分かんない人は、「アンタは祝福できる?」を英訳して考えて下さい)
レコ大の時の涙がよかった。
ショートカットにしてから、なんだか、レイみたいになったしね。
でも、来年は一年、おやすみなんだってね(シクシク)
というわけで、最後むりやりなんですよね。若干・・・・
だって、なかなか、そういう話にもっていけなかったんだもん。
正月なんだから、なんかめでたいことが起こるに違いないって思ったのに・・・・
まあ、なんたって、正月ですから、なんでもあり。ごめんね、アスカ様
で、話は、いちおう、予告通り、初詣の話。
いやー、本当に、普段どこいるのかしらないけど、
なぜか、元旦だけは、神主さん、いるんですよね。
それに、普段、お参りなんかしない人達が、なぜか、大勢集まって来てね。
実は、筆者も、行ったんです。で、歳旦祭っていう言葉をはじめて知ったんです。
で、さっそく、使うという・・・・なんて、単純。
で、もう一回、あやまっとこ・・・・アスカ様ごめんなさい。
なんだか、さびしそう。でも、元気なのだ!!アスカは強いから。
それに、いい人だよね、やっぱし。
それで・・・・まあ、それだけの話ですね。短いし。
ホント、ここんとこ、話が進めづらっくてしょうがないです。
ホントにはやく、学校始まってくれないと、そろそろ、限界。
なんか、事件がおこってくれないと・・・・
まあ、年もあけたことですし、
次回ぐらいから学校、はじめてしまおうかな?
せっかく、筆者は正月休みで暇なんだから、
もう一作ぐらい書きたいしね、休みの間に。
その・・・・事件の導入部ぐらいはね。(書けないかもしんないけど)
あっ、もうひとつ、いいたいことあった。
あの、前に、第14話「お散歩」のこと、気に入らないなんて、書いちゃったけど、
あの・・・それなりには、気に入ってるんですよ。ホントは。
でも、もっと、綺麗に書けるんじゃないかって思うから・・・・
・・・・それだけです。
それでは、
もし、あなたがこの話を気に入ってくれて、
そして、もしかして、つづきを読んで下さるとして、
また、次回、お会いしましょう。
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