レイが好き!
第32話
待ってる


「アスカ、ちょっと、いいかな?」
「・・・・なに?」

「あのさ・・・」

その夜、僕は、アスカの帰って来るのを待っていた。何を話したいのか、自分で
も、分からないけど、でも、僕は、アスカが帰ってきて、アスカが一息つくのを
待って、話かけた。

「僕は、レイが好きなんだ」

そういって、僕はアスカの応えをしばらく、待つ。アスカは、何も応えず、じっ
と、僕の顔を見て、そして、一言応える。

「・・・それで?」

その問いに、僕は・・・・

「・・・・」

何も、答えることが出来ないのか?

「だから、それで、どうしたのよ!アンタ、アタシに話があって、切り出したん
じゃないの?」
「うん・・・」

僕が、そうつぶやいて、うつむくと、アスカは、僕を冷たい目で、じっと、見つ
める。

「はぁ〜あ、アタシ、悪いけど、もう、寝るわよ」
「う、うん」

アスカがソファーから立ち上がって、リビングから出て行く。僕は、アスカの後
ろ姿を目で追う。

「ぼ、僕は、探すんだ!」

僕が、突然そう叫ぶと、アスカは、ビクッと、後ろを振り返る。

「な、なによ。突然。びっくりするじゃない」
「僕は、探すんだ。父さんのことだから、僕が探して見つかるところにレイは、
いないだろうけど、見つかりっこないなんて、分かってるけど、でも、探すんだ。
きっと、レイは、待っててくれるから・・」

アスカは、僕をバカにしたように、見る。

「そっ、じゃあ、頑張ってね」
「うん、頑張るんだ!だって、レイが僕を待ってるから!」

僕は、それでも、アスカの方を見上げて、そう叫ぶ。

「おやすみ、シンジ」

アスカは、クスッと軽く笑みをもらして、おやすみの挨拶をすると、リビングを
後にした。

「僕は、頑張るんだ。レイが待ってるから」

リビングのソファーにひとり残された僕は、ぶつぶつと、しばらくの間、口の中
で、そう繰り返す。

「レイが待ってる」


    ◇  ◇  ◇


翌日から、僕は、宣言通り、レイを探し始めた。

探すといっても、これといって手掛かりはない。

まず、父さんと話をしようとしたが、父さんの居場所すら、つきとめることは、
出来なかった。

僕は、町中を歩き回った。この町にいるはずはないと、思うけど、それでも、ひ
とつひとつ可能性を確かめずにいられなかった。

その次は、隣の町を探す。

その次は、その隣の町を・・・

時間だけが過ぎていった。

つづく

あとがき ふむ、筆者です。 むっちゃ、短いけど、とりあえず、こんな感じ。 で、次から、シンジ君のレイ探索行が始まるのかもしれない。 "かもしれない"というのは、筆者的には、やっぱり、 「ディスプレイに頭突きしたくなるような」らぶらぶを書きたいぃぃぃ!(><)8 なんて、ちょっと、フラストレーションが溜まってて、 しかも、こんな時に限って、いろいろと、会話が浮かんで来て、 (うーむ、会話だけってのが、俺やね、やっぱ(笑) ) それ、書きたいから、無理矢理、「再会」!!しちゃうかもしれない・・ やっぱ、あれっすよ。 次々に、書きたい時に、書きたいもの書いていかないと、 途中で、やっぱ、やーめたっ。って感じになっちゃうねぇ。 と、いうわけで、次回は、どうなるか分かりません。 なんか、この展開、つまんなくなっちゃったなと思ったら、いきなり止めます。 やっぱ、一話完結の、短編集でやってかないと、ダメだな・・・ それでも、そうですねぇ・・・ 結構、このページ、見てる人って、まだまだ、居るみたいで、 あんまり、こういうの、良くないなとは、思うんですよ。 開き直って、「見捨てるなら、見捨ててくださって結構」というのも、 本来、確かにそういう性格のモノでは、なくはないんだけど、 でも、カウンタが全然まわんなくなったら、寂しいし・・・ だから、なんとか、頑張って、面白いもの書きます。 でも、やっぱ、自分が面白いと思えないとダメだと思うのもあるから、 とにかく、自分が書きたいと思って、面白いと思うものを なんか、無茶苦茶な構成になりながらも、なんとか、書きつづけたいと思います。 きっと、それなりに、読んで楽しんで貰えるものも、少し位は、書けるかも知れません。 だから、もし、よろしければ、きっと、面白くないのも多いと思いますけど、 それは、それで、「今回のは面白くない」と言ってくださってもいいですし、 さっさとそんなのは、忘れてくださってもいいですから、 とにかく、もし、よろしければ、今後とも、見捨てず、お付き合いお願いします。 ふぅ、変なあとがきだな・・・ それでは、 もし、あなたがこの話を気に入ってくれて、 そして、もしかして、つづきを読んで下さるとして、 また、次回、お会いしましょう。

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