レイが好き! 第42話 電車

見慣れたはずの通学電車の風景。でも、僕の視界は、僕の身体で覆い隠され て、見えるのは、黒の学生服だけ。 それは、レイにとっての、毎朝の風景だったのだと思う。 こうして、ドアの横の小さなスペースにすっぽりと身体をいれて、僕がそれ をガードするように、包み込む。 「シンジ、大丈夫?窮屈?」 「ううん、大丈夫だよ。ありがとうレイ」 やっぱり、小さな女の子なんだと思う。今の僕って。自分でも、自分が頼り なく思える。自分の頼りなさは、僕が僕自身のままだった時にも、さんざん 感じていたことにも似ているけど、でも、やっぱり、違うような気もする。 物理的な頼りなさ。不慣れなせいもあるんだろうけど、それでも、不安。 僕は、やっぱり、しっかりとしていなくちゃいけなかったんだ。今、こうし て、レイが僕を守ってくれてるみたいに。たぶん、レイも、きっと、こんな 感じ、感じててくれたのかな? 「なに?」 レイが僕を覗き込むように、問い掛ける。 「ううん、なんでもない」 僕は、レイの声でそれに答える。 いつのまにか、いつものレイと僕になってるような気もする。自然にそうな れてしまったような気もする。 ガタン そんな風に考えていた時、突然、電車が揺れた。 「キャッ」 僕の口から、可愛らしい悲鳴が漏れる。 レイが不意に僕を抱きしめる。 電車はそのまま急ブレーキをかけ、僕たちは、まわりもろともに放り出され るように、宙に浮いた。 「レイ!」 「シンジ!」 思わず目を閉じる。 おそらく一瞬の出来事のはずだが、妙に長い間感じる浮遊感。 ドタン 身体に重力が戻る。それと同時に飛び散る火花。 「大丈夫!?レイ」 僕は、抱きかかえているレイを揺する。 僕の腕の中のレイの瞼が、静かに開き、いつもの真っ赤な瞳がそこから覗く。 「あっ・・・」 「・・・シンジ?」 「レイ・・・」
つづく

あとがき 筆者ですぅ〜・・・ ・・・あの、駄目でしょうか?(--; そうそう一つのネタでは続きません。 そろそろ、次、行かせて頂きます。 あ〜あ、またやっちゃった(涙) でもさでもさ!当初やりたかったことは、ほとんど出尽くしたんだよ! ホントに! だからぁ、しょうがないんです。 ね?ね?そう思うでしょ? で、次回以降ですが・・・・ うーん、どうしよう? そういえば、マナちゃん、出しっぱなしでなんにもしてないやん? うーん、でもぉ・・・ 困ったねぇ(笑) それでは もし、あなたがこの話を気に入ってくれて、 そして、もしかして、つづきを読んで下さるとして、 また、次回、お会いしましょう。

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